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ChatWork株式会社

我々の立場・目線に立ったアドバイスや規約作りをしてくれますし、「ユーザーを不安にしないためにも、サービスとしてこうあるべき」というところも提案してくれます。
CTOという技術的責任者から見て、藤井弁護士の顧問サービスをどう思われますか?
藤井先生が素晴らしいと思うところは、サービスへの理解、ITの文脈の理解、またChatWorkという会社を非常に深く理解されているので、話が速いというところですね。IT専門の用語を一般の方に分かるような言葉に翻訳しなくても、業界の言葉で会話のキャッチボールができるので、非常にスムーズに話せます。また、沢山のサービスの利用規約を作ってこられたご経験があるので、「ここはこうしたほうがいいですよ」と、我々が気付かないところまで指摘していただけて、非常にありがたく、大変心強いです。
いわゆる弁護士像とイメージは違いましたか?
今までも色々な弁護士先生とお話をさせていただきましたが、電話でアポを取り、訪問して、システムや業界用語を説明し、共通言語を作る作業から入っていました。ですが藤井先生は、用語だけではなく、IT業界についても詳しく、弊社が置かれている環境の中で、どういうことをやろうとしているのかを敏感に分かっていただけるので、いきなり懐に飛び込んだ会話ができ、すごくスピーディーにやり取りさせていただけています。また、藤井先生は「法律ではこうなっています」という法律を前面に押し出すのではなく、まず、「どういうことがしたいのですか?」、「こういう観点ではどう思われますか?」、「本当にやりたいことは何ですか?」としっかりヒアリングをしてくれ、我々の立場・目線に立ったアドバイスや規約作りをしてくれます。我々エンジニアだけだと、どうしても視野が狭くなりがちなので、そこを補完していただいているかなと思います。
藤井先生が顧問で良かった、という具体的なエピソードを教えていただけますか?
顧問弁護士をつけていなかった時は、契約相手が用意した契約書雛形を使うことが多かったのですが、当たり前ですが、相手に有利な内容になっているのですね。今は全ての契約書を藤井先生に見ていただいていて、ちょっとしたことでも「ここリスクになりますよ」と教えてくださるので、安心できます。契約書ってあまり意味がないと思いがちなのですが、トラブルにな ってみると契約書の文言で大きく結果が違ってくるということが何回かあり、痛い経験をしたので、藤井先生が指摘していただけることの価値がとても分かります。また、ユーザーの目線からもアドバイスをいただけます。 ChatWork社としては、こういう権利を守りたいとか、こういうリスクを排除したいという思いがあるのですが、「ユーザーからの目線からすると、そこは不安になってしまうので、しないほうがいいですよ」と、逆に僕らに提案してくれます。企業側の弁護士先生だと、ユーザー目線は持ちにくいと思うのですが、藤井先生は「ユーザーを不安にしないためにも、サービスとしてこうあるべき」というところを提案してくれます。あとは、藤井先生は返事がとても速いので、社内のスタッフの感覚で話しができます。「先生」と言うよりは、一緒に並走していただけるパートナーという感覚が非常に強いです。
現場での浸透やその変化について、技術責任者の立場から何かございますか?
僕が直接関わっているのは、エンジニアやディレクターですが、叩き上げのエンジニアが多く、メンバーが普段法律に触れる機会はありません。ですが、藤井先生とグループチャットの中でやり取りしているのを、そのメンバーもやり取りを見れますので、「こういう観点が必要なんだ」というところが分かり、法務知識がベースアップされているという感覚がありますね。同じようなことがあった場合に、「このログ見てね」と伝えるだけで済むので、とても便利です。
最後に、CTOとして法務をどうしていきたいと考えていますか?
サービスが大きくなってくると、トラブルも大きくなってきます。小さい会社だったら許されていたことが、社会的な問題になってしまったり、サービスの利用規約を変えて炎上してしまったりすることがあると思います。そういったリスクをきっちりと手当していくことが、社会インフラになるサービスを提供していく上では大事な観点だと思っていて、そこは力を入れてやっていかなければならないと思っています。